2012年9月24日月曜日

日本のモノづくりに対する思い込みと短絡思考

どうも、ブログを定期的に続けることが難しいようです・・・。

メディアへの記事は定期的にアップしているのですが、どうもブログは後回しになってしまい定期的にアップできていませんでした。

きちんとアップするのが私の課題のようです。

ところで、久々のブログのネタはと言いますと、先日読んだ藤巻健史さんの最新刊「日本大沈没」(幻冬舎)からです。

といっても、為替とか円安論の話でもなく、本の書評でもありません。

この本の中で引用されていたのですが、藤巻氏がNHKラジオで「モノづくり日本の復活には?」という番組を聴いてきた時の話。



で、ここからは引用混じりの話です。

東京スカイツリーの滑車をつくった山形の鋳物屋さんに、キャスターが
「御社の評判がいいのは、職人さんが長年培ってきた経験や勘がものを言っているからでしょうね〜」
と聞くと、その職人さんの答えは
「いえ、わが社は従業員が若くて平均32歳なんです」

次に、
「職人さんの思いが込められているんでしょうね〜。それは日本の誇りです〜。それは日本の誇りですよね」
と聞くと
答えは、
「ローテク産業ではそんなんですが、均一性を求められるハイテク産業だとそれでは(=職人さんの思いが込められていると)不良品になっちゃうんです」
だったそうです。

引用混じりはここまで。

キャスターのお気楽な質問は、見事にその職人さんに弾き返されています。
きっと、これを生で聴いていたら面白かったでしょうね。

まずは、あまりにも短絡的なキャスターの決めつけに問題があるような気はしますが(このような決め付けのおかげで、なぜそのような滑車を製造することができるのか、という本来聞きたい話がきけないわけですから)、単にこの質問者を責められない気がしました。

このような考え方は大なり小なり多くの人が持っていてこのキャスターがたまたまみんなを代表して質問した、というところが本当でしょう。

つまり、

日本のモノづくり=職人技の復権
職人技=超ベテラン/名人の手作業のなせる技

それこそ私の思い込みかもしれませんが、どうもこのようなコンテキストで語られる話が多い気がして仕方がないのです。

じゃあ、お前が出す処方箋はどうなんだ?と聞かれそうですが、すみませんまだそこまで考えきれいません。・・・が、今回のこのキャスターのような短絡的な話ではないと思います。


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