そのような動きを見越してか(まあ流行ということもあるかもしれませんが)、CADベンダー各社さんもiPadアプリをリリースしていますね。その典型的なものが3Dデータのビューワです。
元々タブレットはグリグリとデータを作りこむのには向いていませんから、ビューワとしてはうってつけな感じですね。
そのようなビューワをいくつか取り上げてみたいと思いますが、ビューワApps紹介の第1回は、Solid Edge Mobile Viewerにしてみようと思います。
これは、6月13日にシーメンスPLMさんから発表されたばかりということもあり、この新しい製品がどのようなものか、ということに興味があったこともあります。
では、早速どのようなものか見てみましょう。
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アプリそのものは、iPadでApp Storeにアクセスして「Solid Edge Mobile Viewer」と検索すればすぐにでてきます。
早速起動してみると出てくるのは、下記のようなファイルの一覧が表示される画面です。こちらに表示されているのは全てインストール時にあらかじめ入っているものですね。
起動時の画面のファイル一覧
ファイルは特定のビューワファイル形式のみの模様
ファイル名に着目してみると拡張子が「sev」になっています。
ということは、Solid Edgeで出力をする時に、このファイル形式で出力してもらわないといけないということでしょうか。
ビューイングのオペレーションはとてもスムーズ
そのうちの一つ、月面着陸船とおもぼしきものを選んでみます。
では、メニューの探索ついでにこのモデルをいじってみましょう。
これは元々アセンブリのようですが、あるパーツにタッチするとそのパーツの色が変わります。デフォルトは緑色のようですが、これは選択可能なようです。
パーツを選択したあとに、選択したもののみを表示とすると、他の部品は全て非表示になるので、目的の部品のみを検討できるというわけですね。
「i」のアイコンをクリックすると、このパーツ名が表示されます。
色味はこんな感じで変えることができるようです。
で、このスクリーンショットを保存したり、メールで送信したりも可能なようです。
個人的な希望:コミュニケーションを促進する機能をつけて欲しい
ビューイング機能としては、スムーズに動かせるし、ナビゲーションも迷うところはありませんでしたのでそこは満足です。
・・・が、正直申し上げると、せっかくのメーカーオリジナルビューワなので、もう少し色々なことができて欲しいという希望があるのも確かです。
具体的には、
「コミュニケーションツール」
としての機能があって欲しかったというのが私の個人的感想です。
寸法等もファイルに保存された時に存在するものが見られるだけのようなので、本当に見て確認する「ビューワ」そのものですね。
でも、もし営業現場とかにこれを持ちだして使うのであれば、あるいは他の部署とのコミュニケーションをはかるのであれば、ごく簡易なものでも良いので付箋のようにコメントをつけたりできれば、画面のスナップショットをとってメールで送る機能なども生きてくるんじゃなかろうか。
あるいはソーシャルメディアなんかと連携できれば、趣味的な使い方もできたりしてコミュニケーションを促進できるツールになるんじゃないかと思います。
まあ、出たばかりなのでまずはこれで良し、といったところかもしれません。
せっかく、iPadのような手軽なもので3Dのデータを間にはさみながら営業でのプレゼンなどで使用できるようになったのだから、単に情報をプッシュするプレゼンの道具ではなくて、双方向のコミュニケーションができるようになって欲しいな、というのが今回の私の感想です。
ちょっと辛口のコメントになってしまいましたが、小さなアップデートでよいので、是非早いサイクルでコミュニケーション機能がついて欲しいという私の期待ゆえです。
シーメンスPLMさん是非よろしくお願いします~。
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