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2012年10月27日土曜日

デジタルで3DなFABのセミナーを開催します

11月23日(金・祝日)に「デジタルで起業する! 大手メーカーにはできないひとり会社の成功方法」の出版記念的セミナーを開催します!
内容は、まさに今が旬!な世界的な動きである「FAB」の流れに乗るための第一歩です!

お申し込みはこちら

【こくちーず】http://kokucheese.com/event/index/58972/
【Facebook】https://www.facebook.com/events/331179073646735/


「FAB」という言葉をご存知でしょうか。
ここ数年、世界的に流行ってきていることばです。

FABをご存じなくても「3Dプリンター」という言葉を聞いたり見たりされた方も少なくはないと思います。

さらに、この秋になってNHKの番組「サキドリ」やテレビ東京の「ガイアの夜明け」で「一人家電メーカー」の方が紹介されてきています。

今、何が起きているのかというと、「モノづくり」をするための道具やソフトウェアが大幅に安く、そして使いやすくなってきていて、自分でもメーカーを始めてみたい、という人にとってのハードルが大きく下がってきているのです。

「3Dプリンター」などを使うことで、すぐに自分の望む製品をコピーできる形で複製していくこともできるのです。自分の創りたいモノの造型データさえ作ってしまえば、あとは製品にすることも可能なのです。

自分が望むものを誰にも邪魔されることなく作り上げ、そして販売することも可能なのです。つまり、今は「個人」にとって大きなチャンスなのです。

この3Dプリンターを使うために必要なものが「3D」データです。
(紙のプリンターを使うためには、ワードや写真などのデータが必要なのと同じことです)

そこで、今回は「デジタルで起業する! 大手メーカーにはできないひとり会社の成功方法」の出版記念を兼ねてその第一歩となるセミナーを開催します。

みなさんに自分オリジナルの「iPhoneケース」を作っていただきます。



今回のセミナーでは、オリジナルiPhoneケースの制作を通じて、3D CADを使った3Dデータの作り方を勉強していただきます。基礎さえ学べば、実は「私はAndroidしか持っていない」という方でも、セミナーの後に自作していただけますし、自分オリジナルのアクセサリや小物、プラモデルを作ることも夢ではありません。

これを機会にみなさんもアイデアをカタチにしましょう!
今回は3Dプリンターの出力代程度で、モデリングが勉強できるオトクなチャンスです!

また、事前に
デジタルで起業する!

を読んでおいていただくと、創りたいものについてのイメージが膨らんでくるかもしれません。

【開催概要】

[FAB →ZEN 〜iPhoneケースを自作しよう!〜]
内容:無償の3次元CAD「Autodesk123D」でiPhoneのケースをモデリングします。
日時: 2012年11月23日(金・祝日)13:00~16:00
場所: ZEN Coworking (東京都 日野市 高幡 2-25 開運井村ビル 2F)
主催: ZEN Coworking
参加費:6,800円(3Dプリンタによる制作費等実費6000円込)*
定員: 10人
持ち物:あらかじめAutodesk123DをインストールしたWindowsパソコン**
講師:水野 操
事前の知識:特になし。但し全くパソコンを触ったことがないときついかもしれません。


お申し込みはこちら

【こくちーず】http://kokucheese.com/event/index/58972/
【Facebook】https://www.facebook.com/events/331179073646735/



* iPhoneケースサイズのものを3Dプリンタで制作すると、一つ出来上がるだけで2〜3時間ほどかかります。見ていて非常に退屈ですし、10人分作ると軽く20時間以上かかることになりますので(^^ゞ、今回はデータを制作したところで終了します。後日できあがったiPhoneケースをZENに保管させていただきますので、ご都合が良い日に取りにいらしてください(送料着払いでご自宅へお送りすることも可能です)。

** 3D CADのソフトウェア(Autodesk123D)は、あらかじめご自分のWindowsパソコンにインストールしていただくか(イベント直前にご案内のメッセージをお送りします)、イベント開催日の午前中からいらしてインストール作業を行なってください(お手伝いします!)

2012年10月18日木曜日

Autodesk123D Catchに興味が集まる理由・・・アトムとビットをつなぐ鍵?

もうそろそろ、クリス・アンダーソン氏の新著「Makers」が発売予定ですね。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

この中で、アンダーソン氏はアイデアとラップトップさえあれば、誰でもメーカーになれると説いています。そして、これによって世界の産業構造さえ変える可能性があると説いています。

さて、本当に産業構造を変えるかどうか、ともかくとして私自身もつい先日出版した


デジタルで起業する!

で、同じような主張をさせていただいております。
詳しくは、是非拙著をお読みいただければ幸いです。

さらに、3Dプリンタはさらに身近なものになってきています。様々なテレビ番組で取り上げられたり、さらには、実際に一人メーカーをやっているBsizeの八木氏が、NHKのサキドリに取り上げられるなどその露出が増えていることもあるかもしれません。

さらに、3Dプリンタを実際に見たり、試したり、あるいは出力サービスといったものもここ1、2年で増えてきています。

確かに、品質もまだ向上の余地があるものの、個人が所有できるデスクトップツールでもアイデアを形にできる時代がやってきました。

ただ、一点危惧するのは、一般的な報道だと本当に誰でも無条件で自分のアイデアが形にできてしまう、と理解されかねないところだと思います。

確かに、3Dプリンタなどがあれば、すぐに実物を出力することができます。でも、そこに一つ大きな条件があります。

それは・・・自分で3Dデータを用意できれば・・・という条件です。

*****

 先日無償の3DCADであるAutodesk123Dについて、ウェブで検索していた時何となく、気がついたのですが、Autodesk123Dのモデラー本体もさることながら、Autodesk123D Catchについての情報も多いのです。

「なぜなの・・・?」と考えました。もちろん、身近なもの、例えば好きなキャラクターなどを3次元化できたら面白いかもしれません。好きな小物も3D化できたら面白いかもしれません。

でも、もっと根本的な問題があるのでは?と考えました。

それは多分、

「例えば3Dプリンタで出力するためには、3Dデータとか言うものが必要らしい」

「でも、自分では作ることができない。どうしようか?」

「実は3Dスキャナーとかいうものがあるらしい。それに写真から3Dデータを作るものもあるらしい」

という結論に至り、探していたらAutodesk123D Catchの存在を探り当てたとのということではないでしょうか。

3Dのモデラーについては、無償でそれなりのものができるツールが出てきています。それが、Sketch Upだったり、前述のAutodesk123Dであったりします。

「Autodesk123D」については、筆者が連載しているMONOist上での連載記事「無償3DCADを試す ――そして時代は変わる? 」をはじめとして、何回か説明をしていますが、継続的にお読みいただいているようで、やはり手軽に廉価でモデリングをしたい、という需要は根強いようです。

ただ、このようなツールの登場で、モデラーの価格の問題は片付きつつあります。

それでも、やったことのない人にとっては、3Dモデリングのハードルは高いものですし、そもそもモノが欲しいだけであって、そのためにモデリングまで学びたくない、という人もいるでしょう。

つまり、実はビットとアトムをつなぐ3Dモデリングが、「デジタルで起業する!」や「Makers」の主張を現実にする鍵と言えそうです。

ちょっと、考えすぎかもしれませんが、意外にAutodesk123D Catchのようなツールが求められるのは、そんなところかもしれませんが、一般の報道でも見過ごされがちな「3Dのモデラー」と「3Dのデータ」の存在と価値は、ビットとアトムをスムーズにつなぐ上での最も大事なポイントであり、また解決すべき課題なのです。

こちらも是非お読みください。

2012年7月5日木曜日

3DとAR iPhoneアプリの「妖精眼鏡」の最新版を試してみた

今朝、Twitterのタイムラインを何となく眺めていたら、ついにiPhoneのARアプリ「妖精眼鏡」の新しいパワーアップされたバージョンがアップされていた。

既にAndroid版のほうはリリースされていたが、Appleの承認の関係でiPhone版のほうが後から出てくるということになったようだ。

ちなみに、妖精眼鏡については既にアイティメディアの記事

「「妖精眼鏡」で遊んで考える、3Dデータのビジネス 」
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1204/13/news006.html
に詳細を書いているので、是非そちらもお読みになってください。

Autodesk123dに学ぶ アプリとクラウドの上手なつなぎ方

もう一年近く前にアイティメディアに寄稿した記事「無償3DCADを試す ――そして時代は変わる?」は、現在も継続的にお読みいただけているようです。

ありがとうございます。

そもそも、3Dモデリングをやりたいのに、趣味に大金をかけられない個人はもとより、企業の方も興味があるのかもしれません。

何しろ特に初めて3D CADを初めて買おうとする場合には、3D CADの何たるか、どうやってモノを作れば良いのかもはっきりわからないうちに大金を使うには覚悟がいります。

評価版があるといっても、一ヶ月くらいの評価期間では、普段の仕事をしている間にあっという間に時間が過ぎてしまい、何もしないうちに期限が切れてしまっているということがよくあります。

はい、つい一昨日私がやらかしたことでもあります。

ということで、なにげにAutodesk123Dは便利でお手軽な無償3Dモデラーとして重宝されることになります。

このソフトのユニークなところとして、特に下記の3点がユニークだと思っています。

  • 無償であるにもかかわらず3次元で形状を作るための機能がほぼ完備されている
  • 無償にもかかわらず独自フォーマット以外に業界で使用される他のファイルの入出力が可能である
  • ファイルをクラウドでセーブでき、またみんなで共有できる
先ほど機能制限はないと言いましたが、実は上記の3つの特徴のうち、後の2点をうまく機能制限的に活用しています。

最近、Autodesk123dについての質問を受けることが多いのですが、そのうちの一が

「どうやったらSTEP形式で保存できますか?」
「STL形式で保存したいのにどうしたらよいのかよくわかりません」

というものです。

確かに、Autodesk123dはこれらを売りにしているのに File > Save as とやってもそのようなメニューがどこにもないのです。

123Dを起動しただけでは、独自形式でのファイル保存だけ


実は、これにはわけがあります。

Autodesk123dはベータ9のバージョンから、独自形式以外の形式でファイルを保存する時には、Autodeskのアカウントにログインする必要があるのです。このアカウントは123dをダウンロードした時に作ったアカウントに登録したメールアドレスとパスワードを使用します。

つまり、こういうことです。

Autodeskアカウントにログインする

クラウドに保存できるようになる(ログインしないとグレイアウト)

クラウドに保存した状態(共有するかどうかは選択可能)


独自形式以外のファイルフォーマットもサポートする

印刷メニューから3Dプリントも可能になる


これって実にうまいやり方ですね。アカウントの作成に必要な個人情報はメールアドレス程度です。それも面倒臭ければFacebookのアカウントでも登録できます。

また、このソフトを使うときには出来るだけのこのコミュニティを意識してくださいね、ということを意識もさせてくれる。

あまり意識をさせないで情報を共有させる新しいやり方か!?

普通に保存のアイコンでセーブしようとすると、クラウドのほうにセーブするように導かれます。(もちろんクラウドに保存したからといって、すぐに共有されるわけではありあませんが)

メニューの保存から保存すれば、これまでどおりローカルに保存できます。

また、この状態になって初めて、STLを初めとする他の形式での保存が可能になります。

従来は、期間制限とお金を払わないと解除できなかったものが、クラウドにログインすると使えるようになる、というのは今風のやり方だし、みんなを巻き込みやすいですね。

このような仕組みは社内のような閉じた環境でも色々と応用できそうですね。

例えば、社内でも有効に活用できるのに、個人のハードディスクの中にあって本人以外誰もその存在を知らないとか、はてはハードディスクがクラッシュして貴重な中身そのものがリカバリー不能の状態になってしまった、などということも避けられます。

2012年6月29日金曜日

コンピューター・ウィルスがこっそり貴重な設計情報がつまったCADデータを国外に送っていたら

もし自分の貴重な設計情報がこっそりと国外に送られていたらと考えるとゾッとしますね。

ところが、どうもそれが現実に起きているようですね。

6月28日付けのDesktop EngineeringのKenneth Wong氏の記事によれば、おそらくは業界を問わず最も使用されているであろうAutoCADをターゲットにしたマルウェアがセキュリティソフトを開発するESETにより報告されているとのことです。

単なるウイルスというよりは、産業スパイを目的としたものと考えられるというのがESETの見解です。

ファイルの感染は、よくありがちなパターンのようでウイルスに感染したAutoCADのファイル(DWG)を開くことでPCがウィルスに感染し、中国の163.comというプロバイダに存在するメールアカウントに知らないうちに勝手にAutoCADのファイルが送信されてしまうというもののようです。

すでにAutodeskもこの事実を認識していてESETとともに対策をしているようです。同社のFAQのページにおいても「ACAD/Medre.A Malware FAQ」という形でそのマルウェアについての情報を公開しています。

このマルウェアはAutoLISPを悪用したプログラムで、DWGファイルを開くとSMTPを使ってDWGファイルを送信するとのこと。ちなみに、ウィルス対策ソフト各社によって、Lisp/Blemfox.A (Microsoft), Trojan.Acad.Bursted.W (BitDefender), ALS.Bursted.B (Symantec)という別名があるようです。

ESETの分析によれば、このウィルスの作者は愉快犯というわけではなく、目的が明確で情報を盗み出すことを意識しているように見えるとのことです。

これは特定のCADの特定の形式のファイルを盗み出すことを目的にしています。またピークを超えてからはこのウィルスの活動は落ち着いていりょうです。

とはいえ、自分が当該CADを使っていないから安心だとは全く言えません。

もし、特定の3D CADのデータ形式を盗み出したほうが目的を達すると考えれば、何かそのような方策を実行するでしょう。

Vanity Fairの記事においても、サイバー産業スパイのプログラムは開発され続けていて、いったいどのくらいの企業が影響を受けているのかはよくわからない、という状況です。

ちょっとしたことですが、ご自分がお使いのPCのセキュリティは常に確保されているでしょうか。設計に使用するPCは、ネットワークから切り離されているとしてもやはり注意が必要でしょう。

インターネットに接続していなくてもUSBメモリなどを経由して感染するということはありますし、それにより逆に他にウィルスを自分が拡散させる原因にもなりえます。悪意がなくても不注意な人間系の行動でも情報をばらまいてしまう可能性あります。

マルウェア対策ソフトを常に最新の状態にしておくことは常識として、それだけではなく、私も機械設計誌(2012年7月号)で紹介したセキュリティ対策等の最新情報を得て、検討するなども考える必要があるでしょう。

というのも、自社ですべてのプロセスが完結する、ということはほとんどないでしょう。外部との協力企業と仕事をするということはあたりまえでしょうし、その際にやり取りするものは、どんどんデジタルファイルになっていきます。

今後も、CADを含む自分が使用しているソフトに関連するセキュリティ情報に気をつける他、ウィルス対策ソフトを含む、様々なサイバーセキュリティについての情報に気を配っていきましょう。

感染すれば被害があなたにとどまらず、関係者にも及ぶかもしれませんので・・・。



2012年6月22日金曜日

設計製造ソリューション展(DMS)2012 全体の感じ

出展社でもないのに、3日間連続で設計製造ソリューション展(2012)に行ってまいりました。

まだDMSに来ていない関係者には、「今年の状況はどうなの?」ということは聞かれるのですが、主観的な判断でいくと初日は台風4号の影響か若干低調かなと思いましたが(実際主催者発表でも昨年より初日の来場者が少なかったようです)ほぼ例年並みかな、と感じています。

もっとも賑わっているかどうかは、何を中心に見ているのか、ということにも依存しそうです。

縮小傾向のDMSに対して拡大傾向のM-TEC

どういうことかというと、一つは主催者のリードさんから出ているDMSのマップを見るとその傾向が見て取れます。

今年の出店者マップ

どういうことかと言うと、このうちの緑の部分が俗にいうDMSのゾーンです。かつては、この倍以上の広さがあったのですが、今となっては全体の1/4程度になっていますね。青で示されたバーチャルリアリティ展にいたっては端っこのほうになっていました。

変わって何が増えたのかというと、機械要素展(M-TEC)ですね。

そのDMSの中でも比較的賑わっていたところと、そうでないところがありました。

おとなしいCAD、CAEに対して賑わっていた3Dプリンタ

これまでDMSの主役であったCADとかCAEは相対的に静かでした。今となっては、CADもCAEも技術的には成熟してきていて、ユーザが驚くような新機能があるというわけではないという理由もあると思います。

その一方で賑わいがあったのが、3Dプリンタのセクションでありました。ここ1,2年にわたって製造業以外の一般のメディア、テレビなどの露出が増えてきたこともありますし、新しい材料がどんどん出てきたり、低価格機が出てきたり、あるいは様々な活用事例が出てきたりとエンドユーザ側も、もっと活用できるのではという機運が出てきたからかもしれません。

日本でもいよいよ発売開始のHD1500(V-Flashの後継機)

今回のDMSは、丸々3日間をかけてじっくりと回り、3Dプリンタを中心に様々な企業のブースを回って参りました。

詳しくは@IT MONOist上で

詳しいレポートは、今後アイティメディアの@IT MONOist上で連載していきますので、ご期待ください。

2012年6月15日金曜日

モバイルの3DビューワのAppsレビュー(1) Solid Edge Mobile Viewer

iPadなどのタブレットを営業を始めとする様々な現場での活用が始まっていますが、製造業の現場でも例外ではなくなってきているみたいですね。

そのような動きを見越してか(まあ流行ということもあるかもしれませんが)、CADベンダー各社さんもiPadアプリをリリースしていますね。その典型的なものが3Dデータのビューワです。

元々タブレットはグリグリとデータを作りこむのには向いていませんから、ビューワとしてはうってつけな感じですね。

そのようなビューワをいくつか取り上げてみたいと思いますが、ビューワApps紹介の第1回は、Solid Edge Mobile Viewerにしてみようと思います。

これは、6月13日にシーメンスPLMさんから発表されたばかりということもあり、この新しい製品がどのようなものか、ということに興味があったこともあります。

では、早速どのようなものか見てみましょう。

+++

アプリそのものは、iPadでApp Storeにアクセスして「Solid Edge Mobile Viewer」と検索すればすぐにでてきます。




早速起動してみると出てくるのは、下記のようなファイルの一覧が表示される画面です。こちらに表示されているのは全てインストール時にあらかじめ入っているものですね。


起動時の画面のファイル一覧



ファイルは特定のビューワファイル形式のみの模様

ファイル名に着目してみると拡張子が「sev」になっています。

ということは、Solid Edgeで出力をする時に、このファイル形式で出力してもらわないといけないということでしょうか。



ビューイングのオペレーションはとてもスムーズ

そのうちの一つ、月面着陸船とおもぼしきものを選んでみます。

では、メニューの探索ついでにこのモデルをいじってみましょう。

これは元々アセンブリのようですが、あるパーツにタッチするとそのパーツの色が変わります。デフォルトは緑色のようですが、これは選択可能なようです。





パーツを選択したあとに、選択したもののみを表示とすると、他の部品は全て非表示になるので、目的の部品のみを検討できるというわけですね。




「i」のアイコンをクリックすると、このパーツ名が表示されます。




色味はこんな感じで変えることができるようです。



で、このスクリーンショットを保存したり、メールで送信したりも可能なようです。




個人的な希望:コミュニケーションを促進する機能をつけて欲しい


ビューイング機能としては、スムーズに動かせるし、ナビゲーションも迷うところはありませんでしたのでそこは満足です。

・・・が、正直申し上げると、せっかくのメーカーオリジナルビューワなので、もう少し色々なことができて欲しいという希望があるのも確かです。

具体的には、

「コミュニケーションツール」

としての機能があって欲しかったというのが私の個人的感想です。


寸法等もファイルに保存された時に存在するものが見られるだけのようなので、本当に見て確認する「ビューワ」そのものですね。

でも、もし営業現場とかにこれを持ちだして使うのであれば、あるいは他の部署とのコミュニケーションをはかるのであれば、ごく簡易なものでも良いので付箋のようにコメントをつけたりできれば、画面のスナップショットをとってメールで送る機能なども生きてくるんじゃなかろうか。


あるいはソーシャルメディアなんかと連携できれば、趣味的な使い方もできたりしてコミュニケーションを促進できるツールになるんじゃないかと思います。


まあ、出たばかりなのでまずはこれで良し、といったところかもしれません。

せっかく、iPadのような手軽なもので3Dのデータを間にはさみながら営業でのプレゼンなどで使用できるようになったのだから、単に情報をプッシュするプレゼンの道具ではなくて、双方向のコミュニケーションができるようになって欲しいな、というのが今回の私の感想です。

ちょっと辛口のコメントになってしまいましたが、小さなアップデートでよいので、是非早いサイクルでコミュニケーション機能がついて欲しいという私の期待ゆえです。

シーメンスPLMさん是非よろしくお願いします~。